EPISOオリジナルのガラスキャビネットを福井県産のナラ材を使って作りました。
昨年から「奥ゆかしい家具」というキーワードが頭から離れずにいました。それってどんな要素を持ったものだろう、と思いを巡らせていたのですが細部のデザインやサイズにこだわるとともに全体が空間にどう影響するのか、もしかしたら家具を作るというのではなくむしろカウンターエッジと言われるような物質の輪郭が作る余白の美しさが空間に奥ゆかしさを形作るのではないか、と止めどないところまで思考が伸びて1年近くかかってしまったのですが、一つの形として表現できたのではないかと思っています。
素材の持つ純朴さを形や機能にどのように落とし込んでいくのか。当たり前のような漠然としているようなことになりますがその辺りに重要なファクターが潜んでいるのではないか。作為的になってはいけないが、自然に見えるその裏に計算され職人の技術がふとした拍子に見える。そんなバランスの良さが美しい家具にはあると思います。
そうは言うものの形になって初めて見えてくる部分もあり。もっとクオリティは上げることができると思っています。次回はここをもっとこうしたい!という欲がむくむく。展示のプロトタイプでよろしければお安くさせていただきますので店頭にてご相談ください。
高さを半分で、引き出しの位置を変更、などこちらの展示品をベースにしたオーダーでの製作もお承りいたします。ぜひぜひアイデアやご要望、お聞かせください。
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