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"暮らしの手織り絨毯展" たくさんの人が関わって作られる1枚の絨毯

今日はイランの手織り絨毯の作られ方についてのご説明です。

イランの手織り絨毯の製作の様子の画像です。今は緑を求め家畜と遊牧生活をする人も大分少なくはなってきたようですが、今でも絨毯は大切な暮らしの道具。絨毯としてはもちろんベッド代わりや平織りのキリムと呼ばれるものを使った運搬に使うバッグなど様々なものが作られています。 





女性が地面に平置きした枠に縦糸を張り、それに横糸を結んでは切っていく地道な作業。細かい柄のものほど厚みが薄くなります。僕も結び方を遊牧民の方に教えてもらったのですが1結び30秒は楽にかかってしまいました。それを彼女たちは2〜3秒で結んでカット、をよどみなく繰り返していきます。それでも密度のあるものだと、柄も緻密になるので糸の交換の頻度も増えて1日5〜6時間ほど織っても進むのは数センチ。2畳ほどの広さを織るのにはめまいのするような膨大な手間が必要です。


もちろんそれで完成ではなく、織りが間違えている所を直し、ヘリを綺麗にまつい、余計な毛を何度も洗って干し、再度飛び出した毛をカットし・・・と完成までには多くの人の手が掛けられます。
もっと言うなら織る前に羊を育て、毛をカットし、こよって糸にして、釜で染色と乾燥を繰り返すという素材作りから始まる仕事です。
そうやって膨大な手と心をかけて作られた絨毯は頑丈で100年以上の耐久性を持ちます。

近年ペルシャ絨毯やギャッベはかなり値段が高騰してきました。生産の現場を見るとそれでも遊牧民の方々が決して潤った生活をしているわけではありませんし、これだけの手間となると仕方ないか・・・と思う部分はあるのですが、やはり暮らしの道具である以上あまり高級すぎるのは使いづらいですよね。
今回の絨毯展では少し目先を変えて、色合いや織りの美しさはそのままに、インダストリアルやレトロ、北欧、ナチュラルなテイストに合うようなものをなるべくお手ごろ価格でご用意する予定です(とは言っても機械織りの普通のラグよりは高くなってしまうと思いますが)絨毯は割と面積があるアイテムなのでお部屋の雰囲気を左右しやすい要素です。そこに美しさや素材感のあるものを持ってくるとスタイルが出しやすく素敵なおうちがさらに引き立つと思います。もちろん汚れは取れやすいウール素材、断熱性能も抜群の使えるアートです。せっかく家を建てた、改装したのになんだか締まらないなぁという方は絨毯を見直してみてください。


"暮らしの手織り絨毯展"
トライバルラグ・オールドギャッベ 
3/11(土) - 3/20(日/祝)
12:00 - 19:00 
期間中火曜定休
EPISO
福井市北四ツ居1-1-6
0776-97-9105
info@episo.jp

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